ARASHI DISCOVERY 堂本光一 ボーイズラブ文庫


「行けば良かったとでも言うのか?」。「つ、つまんねえことで感心してんじゃねえ!」。

「ッ……、んっ……!」。だが、ユースフの髯がチクリとほたるの顔に刺さり舌が歯列を割って侵入してきて、我に返った。

たとえ意識がはっきりしてきたとしても、Hによる快感の波にまた意識を持っていかせればよかった。

安芸もまたストーブのない部屋で温かさが欲しかったのだろう。「ワリ、ヤバい、マジで便所行く。おまえ教室戻ってろな」。「…………っ」。もう立派な大人になった彼が、会って一週間ちょっとの『俺』なんかにかまって欲しいと思うとは考えられないが、何かそういうことなのかも…。「もっとずっと北だ。……お前は聞いたこともないだろうな」。亜生の誤解を解くわけにはいかず、かといって実際に付き合ったこともない彼女のことを、迂闊《うかつ》に肯定もできなかった。

紅仁が上半身ばかりか長い足の先まで何も身につけていないことは、組み敷かれた時にわかってしまった。バーへ飲みに来ても、酒に酔って乱れた姿など一度も見たことはない。いつまでも連に助けてもらえるとは、京も考えていなかった。妙な迫力と、低い声、鋭い眼光……。

「……」。「僕が京くんのことを解っていればいいじゃないか」。「お父さん……佳也さんのことが、好きなの?」。その代わり、彼の首を抱く腕に力を込める。伊央はバスタオル一枚でベッドの上に腰をかけてテレビをみている咲輝に、おずおずと声をかけた。連は京の耳元で低い声で囁いて、耳朶を噛む。熱いものがそこにあてがわれて、芙由希はあの男の硬い感触を思い出す。


ボーイズラブ小説作品紹介


ヨーロッパ小国の大公殿下・理央と教育係のルシエルは秘密の恋人同士☆日本で育ったため、「オマケの王子」と言われる事も多く、まだまだ勉強中。そんな理央を支えるルシエルは、相変わらず厳しいが、二人きりの時は熱烈な愛を言葉と身体で伝えてくれる。そんな中、大公としてチャリティーパーティーを開くことになった理央。無事に成功したかに見えたその夜、理央にさらなる試練が……!!

タイトル:がんばる王子様
著 者 名:高月まつり
レーベル:オマケの王子様
発 行 元:フロンティアワークス

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