BLUE TUESDAY 村上幸史 少年愛小説


「…身柄を、当クラブのオーナーに属することに同意し、その証明として署名・捺印を記す……」。過ごした時間。「うん、エッチだ」。そんなことをして契約して総支配人になっても、後で後悔するだけだ。耳を澄ましていても暫くは何の音も聞こえなかったが、パタパタと廊下を歩く音が聞こえる。事実を知って自分が傷つくことになってもかまわないと、強い意志をみなぎらせて言い放つレオンに、ミサキは少し淋しさを覚えながら、静かに歩み寄った。「痛いですか?」。

甘露というにはいかにせん量がたりなかったけれど、それは一瞬とはいえ海の喉を潤し、薄れそうになっていた生への執着を呼び覚ました。「今度会うまで待つと言っている」。

なんと罵倒《ばとう》されるかと竦み上がっていた陸は、思いもしなかった質問に、茫然《ぼうぜん》と明るい笑顔を見つめ返した。

「落ち着いて、力を抜いてるんだぞ」。「何…?」。「あのな…………」。「だめだ」。

柚子の香りのする暖かいお湯の中に入ったおかげで、冷たかった身体が暖まって華南はほっと吐息をつく。「…うるせぇ」。

「ホントのおまえって、怒るのも照れるのも超ストレートなんだもん。いいよ、イジメがいあってコーフンする」。そうやって、どれくらいの時間睨み合っていただろう。「なに、す…っ、キ、キス……」。俺は即座に身体(からだ)を起こす。痛みは薄らいだけれど、まだ苦しくて、このまま眠ってしまいそうだった。「どこが?」。


ボーイズラブ小説作品紹介


工藤彰は某編集部の新人くん。入院中の先輩の代打で看板作家、鈴木綾一の原稿を取ることに。いきなり彰を家政婦代わりにする綾一。その上セクハラも!!腹が立っても原稿のためには我慢するしかない。綾一の行為は日増しにエスカレートし、とうとうベッドイン!!更に痴態をビデオ撮りされ、裸エプロンまでさせられて……。これも仕事!?違うんじゃないかと思いつつ、彰の身体は綾一に馴染んでいく。イラスト:西村しゅうこ

タイトル:真昼のアバンチュール
著 者 名:葵ゆきの
レーベル:古都鎌倉シリーズ
発 行 元:イースト・プレス

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